閉店のお知らせ

4年前の2014年3月17日に産声を上げたルエ ヴェル ロールですが、

2018年4月28日をもちまして閉店する事になりました。

ただ、今月も既に4日経ちましたが、閉店までまだ時間は残されています。

まだ振り返らずに最後まで精一杯頑張る所存でおります。

佐藤シェフの素晴らしいお料理と共に最終日まで今までと変わらず

皆さまのお越しを心よりお待ち致しております。

12月24日(日)は営業してます!

12月24日は日曜日ですが、クリスマスイヴのこの日は特別に営業しております。

お料理はクリスマス特別コース(10,800円税込)をご用意しております。

普段は使用していない豪華な食材を用いた贅沢なコース料理でございます。(詳細は追ってご報告致します!)

この特別な夜をぜひルエ ヴェル ロールにてお過ごしください!

ラストオーダー(料理):21時
※ワインバーとしては通常通り営業しておりますので、ぜひお越しくださいませ。
※12月23日、25日に関しては「ご予約頂いたお客様のみ」クリスマス特別コースをご用意しております。

 

新総料理長就任!

3月2日より新総料理長として佐藤猛が就任する事になりました!
以下に佐藤シェフの経歴を簡単にご紹介致します。気さくな人柄でお話しも大好きですので時間があればダイニングルームに出てきて皆さまにご挨拶すると思いますのでお気軽にお声をかけてください!ちなみにソムリエ資格も持ってますのでワインも詳しいですよ!

またそれに伴いラストオーダーも変更となりますのでご了承ください。

総料理長 佐藤猛
現在までにフレンチの名店ラ・ビュット・ボワゼやオルタシアでスーシェフを歴任。
修業時代にはフランス、サヴォワ地方の三ツ星Flocons de Selで本場のフランス料理を学ぶ。
また、彼の作り出す料理の根底には、フレンチ以外にも、京都のイタリアンレストランでの修行経験や熟成肉ブームの火付け役となった熟成肉専門店中勢以内店での料理長経験も活かされている。
これら数々の名店で技術と知識を継承し、2017年3月にルエ・ヴェル・ロールのシェフに就任。

営業時間
18時~25時
ラストオーダー
レストラン:料理22:00
ワインバー:料理23:00 ドリンク24:30

※誠に勝手ながら3月1日(水)は休業をさせて頂きます。

「カリフォルニアワイン紀行」Diamond Mountain ダイヤモンド マウンテン

Napa Valleyの両サイドには山脈が走っており、西側のマヤカマス山脈の最も北に位置するのがこのDiamond Mountain(ダイアモンド マウンテン)という産地だ。

よくお隣のSpring Mountain(スプリング マウンテン)と比較されるが、両産地共に、テロワールよりワイナリーの個性を打ち出したワインが多く、今一つこれら産地のそれぞれの個性が掴みきれない。

ただ、このDiamond Mountainにカリフォルニアワインのテロワールを語る上で欠かせないワイナリーがある。

Diamond Creek Vineyards(ダイアモンド クリーク ヴィンヤーズ)だ。

オーナーである故Al Brounsteinは、まだカリフォルニアに“シングル ヴィンヤード”のコンセプトが存在しない時代(1960年代後半)に、大胆にもこの地でしかもカベルネという“ブレンド”の概念が連鎖的に捉えられるブドウを使い単一畑ごとにワインを造り始めた。

ボルドーの有名シャトーを訪れ、そこで苗木をスーツケースに詰め込みその足でメキシコに飛び自家用機に乗り換えナパにその苗木を密輸した、という逸話は地元ではあまりにも有名。(ただ似たような武勇伝がカリフォルニアの至る所で聞こえるようになり特に珍しい話ではなくなったが・・・)

畑は4つに区分さている。Gravelly Meadow(グレーヴェリー メドー)、 Red Rock Terrace(レッド ロック テラス)、 Volcanic Hill(ヴォルカニック ヒル)、そして Lake(レイク)。

それぞれ個性豊かで、全て素晴らしい。

Lakeが最も高価だが最も個性的だと言える。マヤカマス山脈の一部が凹んでいる部分から入ってくる冷たいソノマからの海風の為に最も涼しい微小気候を持つこの畑は毎年ブドウを十分に熟させてはくれない。ただまれに熟した時の素晴らしさは他の追随を許さない。その気まぐれなミクロクリマの為、1972年から現在までたった14回しか生産されていない。

次に涼しい気候で砂利質土壌のGravelly Meadowは力強くもエレガントなスタイル。鉄分を含んだ火山性の土壌を持つ北向き斜面のRed Rock Terraceは3つの中で最も柔らかく芳香性が豊か。南向き斜面で火山灰などからなる白い土壌のVolcanic Hillは最もタンニンが強固な長熟タイプ。

濃厚さで最初のインパクトのみを狙った流行りのワインとは異なり、全て長期熟成が十分可能。その長い熟成から複雑な風味をゆったりと醸し出す。

これらのワインが若い時の杉や鉛筆の芯などの香りから熟成により発展した、葉巻、枯葉、オリエンタルスパイスなどの“伝統的な”カベルネらしい熟成香にカリフォルニアを象徴する、熟したカシス、ブラックチェリーの芳醇なフルーツ香。

これが“伝統的な”製法で作られたクラシックなカリフォルニアのカベルネのスタイルだ。

多くの“モダン派”のカリフォルニアのカベルネにこの熟成香は見出せない。

ブドウを完熟以上にまで熟させ、その過熟ブドウからワインを作るのが原因の一つだと言われている。そして、それが一部の有力ワイン雑誌から高い点数を取るための方程式にもなっている。

このDiamond Creekのワインは力強い味わいだが、一線を越えていない。だからといって、ボルドーを模倣しようとして失敗した青臭いカベルネでは決してない。カリフォルニアらしく果実味に富み、かつこの土地の個性を“本来のカベルネ”の枠組みを崩すことなく意気揚々と伝える。

もしこのDiamond Creekがお隣のSpring Mountainでカベルネを作ったらこれらAVAの違いを明白に表せるのかもしれない。

トレンドに左右されずこの“伝統的な”造りを維持してきたのは、数年前に他界した創始者であるBrounsteinの畑の個性(テロワール)に対する強い信念があるからだろう。

そのBrounsteinのスピリッツがこのDiamond Mountainの大地に永遠に眠るのであるならば、この地のテロワールの一部と化し永遠に語り(飲み)継がれる事だろう。

 

 

 

1月新メニュー!New Menu!

本日から新メニューがスタートします!ぜひお越しくださいませ!
”牛タン炙りと長ネギのテリーヌ グリビッシュソース”、”山形豚バラ肉 チョリソーとレンズマメの煮込み”、などなど新しく加わりました!

We launch our new menu today that includes “Terrine of Broiled Beef Tongue & Green Onion, Gribiche Sauce”, “Pork Belly Braised with Chorizo & Lentil” and more!!

https://www.la-ruee-vers-lor.com/menu.html

「カリフォルニアワイン紀行」Spring Mountain スプリング マウンテン

29号線を北へ進み、St. Helenaの街に入り、有名なBeringerというワイナリーの手前を左に曲がり民家を抜けるように進むと、急に道幅が狭くなり斜面を登り始める。その山道を登って行くとSpring Mountain(スプリング マウンテン)という山の産地に入っていく。

ここはナパの西側にある3つの山のAVAの一つで、南にMount Veeder、北にはDiamond Mountainに挟まれちょうど中間に位置する。

冷たい海風の入り口にあたるサンパブロ湾から離れている為に温暖でかつ霧が上がってこれない山のワイン産地であるから、カベルネやメルローを主体とした力強い赤ワインが主体になる事は想像に難しくない。しかし、どうも“優等生”的な味わいのワインが多く、今一つここの産地の個性が掴みきれない。言い換えれば、モダンなスタイルのワインが多く、山らしいワイルドさが削り取られ、丸くなった味わいのものが多く、クオリティは総じて高いのだが面白さに欠ける印象がある。

ただ、Philip Togniというワイナリーがあり、ここは山の個性をそのままボトルに移しかえたかのように荒々しいタンニンを感じさせSpring Mountainの山らしい味わいを表現している。お隣のDiamond MountainにあるDiamond Creek Vineyardsと比較すると、タンニンのワイルドさは共通しているが、果実味においてPhilip Togniの方がより豊富にあり骨太なタンニンを包み込んでいるような印象がある。

しかし、これはSpring Mountainの個性なのか、それともPhilip Togniの個性なのかはっきりしない。Diamond Mountainにも共通した事だが、その個性をテロワールとして肯定するにも否定するにも他の例が存在しなければ分からない。どちらも質の高いワインが多く作られる場所ではあるが、出来上がったワインが他の産地のカベルネと変わらないのであれば、テロワールを重視する飲み手の心には響かない。

しかし、このモダンなカラーが充満しているSpring Mountainで異彩を放つ存在がある。Stony Hillというワイナリーだ。

モダンで濃厚なカベルネやメルローが目立つこの産地で、このワイナリーのフラッグシップワインはなんとシャルドネだ。温暖な産地によくありがちな力強く濃厚で樽の甘い香りが支配的なタイプかと思いきや、それとは対照的に非常にエレガントでキレのあるスタイルに仕上がっている。

畑は山の中腹に位置するがだいたい北向き斜面が多く山の産地特有の強烈な直射日光はある程度避けられる。(とは言えここはカリフォルニア。ブドウの成長に必要な太陽光線は十分である!)かつ西のソノマからの冷たい海風の一部が若干山を越えて下に降りる事から午後になると清々しい風が畑を通過する。これがシャルドネの酸を維持させゆっくりとブドウを熟させる大きな要因となっている。

ただ、せっかくその様な環境にあっても、ワイン評論家から98点を取ることを目指し濃厚になるまでブドウの収穫を待ってしまってはテロワールの個性は消えてしまう。この作り手はそんな誘惑には全く乗らず常にテロワールを意識したシャルドネを造り続けている。カリフォルニアでは歴史が古く1940年代に畑を開墾しワインを造り始めたが、現在に至るまでそのスタイルは一貫して変わっていない。

新鮮なリンゴや洋ナシにレモンの柑橘系の爽やかさが加わり、そこに白い花やミネラルのアロマが溶け込み複雑。新樽は一切使っていない為甘いバニラの様な風味はない。Spring Mountainの太陽に由来する豊富な果実味を十分に感じるがそれを引締めるキレのある酸が痛烈な印象を与える。真夏のほてった体に冷たいシャワーを浴びせた時のようなセンセーショナルな心地よい刺激だ。

Stony Hillのシャルドネを飲んだ多くの人は、これはカリフォルニアっぽくないね、ブルゴーニュスタイルだね、と感想を言う。フレッシュな果実味と爽やかな酸、控えめな樽香がそう思わせるのだろう。

全く正反対だ。

これこそが本来のカリフォルニアのシャルドネの姿だといえる。

カリフォルニアのシャルドネの人気が上がってきた90年代、ブルゴーニュのワイン作りの主流は、ブドウの遅摘み、100%乳酸発酵、バトナージュ(オリ撹拌)、新樽熟成であり、このブルゴーニュ式テクニックを取り入れて作ったのが“モダン派スタイル”のカリフォルニアのシャルドネだ。

ブルゴーニュの製法を取り入れた作り方にカリフォルニアの太陽を浴びた濃厚なブドウの組み合わせの結果として、あの濃厚な果実味に派手なイースト香、甘い樽の香りのワインとなる。そしてもれなくワイン評価雑誌から高得点が付いてくる。

ブルゴーニュのように太陽に恵まれない土地の為に編み出された製法を、太陽が豊富なカリフォルニアに持ち込んだら、ただでさえふくよかなスタイルを更に肥大化させた形に変貌させるだけで似ても似つかない結果を生む。これは線が細い人の筋トレではなくむしろすでにマッチョな人のドーピングに近い。

Stony Hillのシャルドネはむしろ昔ながらのカリフォルニアの伝統的製法のワインだ。

まずブドウは適度な熟度で収穫する。もちろんしっかりとブドウが熟すまで収穫を待つが、過熟までは待たない。当然、糖度が上がり過ぎる事はないのでアルコールが13%代を超える事はないし甘く不自然な果実味になることもない。基本的には温暖な産地だから酸のレベルを高く保つ事は容易ではなく何とか維持することがより大切だ。よって乳酸発酵をさせて酸のレベルを落とさせる必要はない。また、乳酸発酵の副産物であるバターやヨーグルトなどの香りやバトナージュからくるイースト香をこの作り手は嫌う。あくまでカリフォルニアの太陽が織り成す果実の味わいをそのまま表現したい、というのがコンセプトだ。そのピュアな果実の味わいをマスクしてしまう新樽も当然使わない。ただステンレスではなく古樽を使うのは、ワインに滑らかな食感と無機質なステンレスにはない有機質の木材だからこそ生み出せる複雑な風味を与えたいという事と、代々そうしてきたから、という二つの理由らしい。が、私が聞いた時の印象では後者の理由が大きいようだ。

これが伝統的な(80年代までの)カリフォルニアのシャルドネの姿であって、決してブルゴーニュを模倣した作りではない。(一方で樽を全く使用しない“Naked Chardonnay”又は“裸のシャルドネ”、などと呼ばれるワインも出てきており“シャブリスタイル”などと言われているが、シャブリを知っている人に言わせれば似ても似つかない中途半端なワインばかりだ。)

この伝統的スタイルを堅持している作り手は非常に少ないが、このStony Hill以外では、度合いは異なるが、Ch. Montelena、Mayacamas、Hanzellなどは今でも昔ながらの古き良きカリフォルニアを感じさせてくれるシャルドネを造っている。驚くほど長命な点も共通していると言えよう。

昨今のモダンなカリフォルニアのシャルドネのような派手さはない。しかし、ブルゴーニュを下手に模倣したような表面的なワインでもない。純然たるカリフォルニアの伝統的スタイルのワインだ。

カリフォルニアワインがフランスワインのようになる必要など全くない。カリフォルニアはカリフォルニアらしく有り続けるべきだ。ただ、この場合の「カリフォルニアらしさ」を「ハリウッドらしさ」とはき違えてはいけない。多くの日本人が思っている「カリフォルニアらしいワイン」の多くは「ハリウッド的ワイン」なのだ。

明けましておめでとうございます!

新年あけましておめでとうございます。本年の営業は1月6日(金)よりスタート致します!

お陰様でオープンしてから3回目のお正月を迎える事ができました。これもひとえに皆様のお蔭と心より感謝致しております。

昨年は内装をリニューアルし、よりレストランらしい雰囲気に変えましたが、今年は料理、ワイン、サービス全てにおいてグレードを上げ皆さまにより楽しんで頂けるレストランに飛躍する所存でございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。